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OC(ピル)外来

OCで快適な生活をサポート

OC(ピル)外来
OCとはOral Contraceptivesの略で低用量経口避妊薬または低用量ピルのことです。
ピルは文字通り避妊薬として使われてきましたが、副効用が数多くあることがわかっています。特に、月経に関するさまざまなトラブルを軽減して、女性がより快適な生活を送れるようにサポートすることができます。つまり、避妊だけでなく女性のQOL(生活の質)向上に大いに貢献できるお薬なのです。

OCを正しく服用すればあなたは避妊できます

あなたにパートナーがいて、いま妊娠を望まないのなら、OCを選んでみてはいかがでしょうか?
なぜなら、OCは現在日本で使える避妊方法の中で最も安心な方法だからです。ピルの最大のメリットは確実な避妊効果です。きちんと正しく飲んでいれば、1年間に妊娠する確立は0.1%、つまり1,000人の女性が1年間ピルを飲んでいるにも関わらず妊娠するのは1人、とも言われます。
日本で最も普及しているコンドームでは正しく使用した場合でも3%であり、ピルの避妊効果が極めて優れている事がお分かりになると思います。

なお、性感染予防のためにコンドームも使用してください。

OCは主に排卵を抑えて妊娠を防ぎます。
OCに含まれる2つの女性ホルモン、卵胞ホルモンと黄体ホルモンが脳下垂体にはたらきかけて卵胞を成熟させるホルモンの分泌を抑えます。
そのために卵胞は成熟せず、排卵がおこらなくなるのです。

避妊のほかにOCにできることがあります。

OCの副効用
  • 月経周期が規則正しくなる
  • 月経痛が軽くなる
  • 月経量が少なくなるので貧血が改善される
  • ニキビ、多毛症が改善される
  • 長期服用することで卵巣がん、子宮体がん、乳房良性疾患、骨盤内感染症の発症を予防する
  • 子宮外妊娠、卵巣のう腫が減少する
  • 子宮内膜症の症状や進行を抑える


とにかく月経のつらさを何とかしたい!と考えている女性に特にお勧めします。

  • 月経痛がひどくて仕事に集中できない
  • 月経量が多すぎて外出もおっくう
  • 月経周期が不安定で生活スケジュールが立てられない
以上のようなことでお悩みの方はご相談ください。

OC=副作用というイメージを持っていませんか?

もしあなたがそう感じているなら、それはホルモンの量が多かった発売初期の(40年ぐらい前)のことです。最近のOCは当時の数10分の1とホルモン量が少ないので、副作用もおこりにくく太ったりすることもほとんどありません。飲み始め直後の副作用の大部分は、だいたい3ヶ月以内におさまります。

主な副作用

吐き気、頭痛、不正出血、捲怠感、乳房が張る、など

リスクの前ぶれの症状

OCを服用している女性では、血栓症、心筋梗塞、脳卒中になるリスクが少し高くなることが指摘されています。下記のような「まえぶれ」となる症状が認められたら、服用を中止してすみやかに相談してください。また、タバコを吸う人がピルを飲むと血栓症の危険が高くなりますので、ピルを飲む場合には禁煙しましょう。

  • ふくらはぎの痛み
  • 胸部の押しつぶされるような痛み
  • むくみ
  • 激しい頭痛
  • 手足のしびれ
  • めまい
  • 鋭い胸の痛み
  • 失神
  • 突然の息切れ
  • 視覚・言語障害(目のかすみ、舌のもつれ)

OCの飲み方はとても簡単。でも毎日飲み忘れないことが重要です。

OCは1日1回1錠を、毎日だいたい同じ時間に飲むことで避妊ができます。
ですから飲み忘れを防ぐことが、なにより大切。
飲み初めの最初から、あなたなりの工夫で毎日飲むようにすると、3ヶ月ぐらいで洗顔や歯磨きのように習慣化できます。
最初の3ヶ月をクリアできるよう、あなたはどんな方法を選びますか?

OCの服用方法(OCは21錠と28錠の2タイプあります)

 

21錠タイプ 1日1錠を矢印の順に21日間飲み、飲み終わったら7日間休みます。最後の錠剤を飲んでから2~4日後に月経のような出血があります。7日間のお休みが終わった次の日から、新しいシートを飲みはじめます。
28錠タイプ 毎日飲む習慣をつけるために1周期分の28錠が入っているタイプで、最後の7錠はホルモンの含まれない錠剤(プラセボ錠)です。1日1錠を矢印の順に28日間飲み、飲み終わった翌日からつづけて新しいシートを飲みます。